学研教育総合研究所が実施しているインターネット調査「小学生白書Web版2022年9月調査」によると、最近は全体の約70%の子どもが習い事をしています。多くの子どもが習い事に励む時代ですが、じつは「やらせないほうがいい習い事」が存在することを知っていましたか?子どもの能力を伸ばすために習わせていても、ある4つの特徴に当てはまっている場合はうまくいかないことが多いそうです。そこで今回習い事スクスクは、思春期の子育てアドバイザー 道山ケイさんのYouTube『思春期の子育てCh』に注目!子どもにやらせないほうがいい習い事の特徴について紹介します。
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目次
パパがサッカー好きだからサッカーを習わせている、ママがピアノを習っていたから子どもにも習わせている。このようにママパパの希望や経験をもとに、習い事を始めるケースは少なくありません。
子どもが楽しんでいればそれでよいのですが、じつは辞めたいと思っているならば、才能が開花する可能性はかなり低いと道山さんは仰います。
道山さん
親御さんの意向で習い事を始めるのは、決して悪いことではありません。
しかし、子どもがその習い事を楽しめていないならば、上達するのは難しいでしょう。
また道山さん曰く、習い始めは楽しんでいたけれど、だんだん行きたがらなくなってきた場合も要注意だそうです。
道山さん
数年続けてきた習い事の場合、ここで辞めるのはもったいないと親御さんは思ってしまいますよね。しかし、すでに子どもにやる気がなくなっているのに続けさせてもうまくいきません。
無理やりやらされている気持ちが高まり、親への反発に繋がってしまいます。
このような状態になってしまったら、辞めさせたほうがよいと仰る道山さん。しかし、子どもの言うことはコロコロ変わるもの。今日は「辞めたい」と言っていたのに、翌週には「もっと続けたい」と言うこともありますよね。
そのような子どもの気持ちに対処するには「猶予期間をつくって考えさせましょう」と、道山さんはアドバイスします。
道山さん
たとえば1カ月考える期間をもうけて、その間に結論を出すようにしてみてください。
1カ月たっても辞めたい気持ちが変わらないならば、辞めさせてあげてよいと思いますよ。
指導者の暴言、暴力がある習い事も要注意です。道山さんは「いまの時代に合わない指導法」だと仰います。
道山さん
時代によって、適切な指導方法は変わっていくものです。
昔は暴言、暴力による指導で強くなると考えられていたこともありました。しかし、いまはそのような時代ではないと思います。
あまりにも厳しい環境は、能力が伸びるどころか子どもの自己肯定感が下がりやる気をなくしてしまうと仰る道山さん。暴言、暴力のある習い事は、避けたほうがよさそうです。
どんなに厳しい練習でも、子どもが指導者のことを信頼していればうまくいく可能性は高いと仰る道山さん。注意すべきは、優しい指導でも子どもが指導者を信頼していないケースだそうです。
道山さん
習い事に限らず、教育は信頼関係が築かれていないとうまくいきません。
子どもが指導者を信頼していれば言われたことを忠実に守りますし、がんばろうと努力もします。
子どもが監督やコーチのことを信頼している様子が見受けられない場合は、今後の上達にブレーキがかかってしまう可能性も……。もし子どもが伸び悩んでいたら、さりげなく様子をうかがってみるとよいかもしれません。
幼児や小学生の習い事は、親の送迎を要する場合がほとんどです。送迎にかかる時間や月謝がママパパのキャパシティを超えると、習わせることが苦痛になってしまいます。
親にかかる負担があまりにも大きい場合は、続けるかどうか考えたほうがよいと道山さんは仰います。
道山さん
送迎や月謝以外に運営サポートやそれに伴う集まりなど、習い事には何かと保護者の負担がつきものです。
親のストレスより子どもの笑顔が上回るなら続けてよいと思いますが、イライラしてしまうなら無理に続けないほうがよいでしょう。
親のイライラは、子どもにも伝わります。親子が無理なく続けられる習い事を選ぶことも大切ですね。
せっかく習わせているからには、技術を身につけて上達してほしいと思うのが親心。しかし習い事の環境によっては、子どもの成長に繋がらない可能性もあります。
もし子どもの伸び悩みを感じていたら、4つの特徴に当てはまるものがないか一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた道山ケイさんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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