「子どもを将来フィギュアスケートのトップ選手にしたい!」そう思っていても、フィギュアスケートで選手を目指すにはとてもお金がかかりますし、国内トップレベルまでいくのは難しいのが現実……。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)では、フィギュアスケートのオリンピックコーチ元アシスタント経験もあり、お子さんもフィギュアスケートの大会で最優秀選手に選ばれたはなみさんのブログ『Living abroad 海外生活お役立ち情報』から、お子さんをより効率的にフィギュアスケート上達へと導くための方法を7つご紹介します。
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目次
はなみさんは、子どものフィギュアスケートの上達において一番大切なのはコーチ選びだと、ブログのなかで仰っています。
はなみさん
フィギュアスケートでは上達とともにコーチを変えることが多いです。
大人になれば、自分の意志でコーチ変更が決められますが、子どもが小さいうちは親が一緒に決めていかなければなりません。
では、コーチ選びはどのような基準を目安にすればよいのでしょうか?
はなみさんは、子どものレベルに合わせたコーチ選びの基準について、次のように分類されています。
はなみさん
初心者レベル
なるべく近いリンクのコーチ
1回転からシングルアクセルレベル
規律のあるコーチ
中級レベル(2回転ジャンプ)以上
より技術の高いコーチ
国内トップレベル
苦手分野を克服してくれるコーチ
なかにはお子さんをトップ選手にすべく、最初から高いレベルのコーチに習わせたいと考えられる親御さんもいらっしゃるかと思いますが、お子さんが初心者のうちは「大好きなスケートが楽しく練習できる」という環境においてあげることが重要なのだそう。
まずはご近所のスケート教室で始めて、そのままそこのクラブへ所属というパターンが一番多いのだとか。ただし最初に教えられる技術はとても大事なので、ただ優しいだけで技術のないコーチは避けるのがベター、とのこと。
また、初心者レベルから徐々にお子さんが上達してきた頃に選ぶ「規律のあるコーチ」については、次のように話されています。
はなみさん
この時期は、厳しい先生のもとで練習をさせるのがおすすめです。練習に対して真摯に取り組む習慣や根性が身につくからです。
この経験が、将来トップコーチに変えた場合役に立ちますよ。
トップコーチというのは、自己管理のできない子どもは相手にしないのだそう。お子さんが上のレベルを目指すのであれば、早い段階から、自己管理能力を高めていってあげたいですね。
その後も、お子さんのレベルアップに合わせて慎重にコーチ選びをしてあげるとよいそうです。
オフアイストレーニングとは、陸上トレーニングのこと。じつは昔の選手はこのトレーニングを重視していなかったのだそうですが、はなみさん曰く、このオフアイストレーニングはとても重要なのだそう。
ブログでは、実際にロシアの有名フィギュアスケートコーチが実践されているトレーニング内容が紹介されています。
はなみさん
フュギュアスケート王国ロシアのオフアイスをご紹介します。
エテリチーム
高いジャンプを飛べるようになることを重視した「地上でのジャンプの練習」を行います。縄跳びを使ったり、テラバンドを使ったり……。もちろん筋力も強化されます。
ウォームアップをかねて、氷上練習の前に最低50分を1日2セッション行います。
ミッシンチーム
ジャンプの回転を重視し、スピナーや特別な回転の器具・機械を使うこともあります。
両チームともにレベルアップに向け意識の高いトレーニングを組まれていることが伺えますね。こうしたオフアイストレーニングは素人ではなかなか教えられないので、コーチやチームのトレーナーにしっかり指導してもらいたいですね!
また筋トレやストレッチも、怪我の予防になるのでおすすめなのだそう。
はなみさん
シーズンオフには氷上練習を少し減らし、オフアイスにより力を入れてみましょう。コンディションが整い、怪我の予防にもつながりますよ。
氷上練習後は必ず、軽いストレッチを取り入れクールダウンを忘れずに!
はなみさん曰く、スケーターは音感をつかむことが必須のため、最低週2回はバレエを取り入れてほしいとのこと。ダンスも月に数回できるとなおよいそうですよ。
はなみさん
とくにジャンプは得意だけど表現力がない、というお子さんは積極的に習うことをおすすめします。
バレエのメリットは、
・体幹が鍛えられる
・正しい柔軟方法が身につく
・美しい手の動きや表現力に磨きがかかる
ロシアでは所属クラブに必ずバレエの先生がいます。スケートの練習同様とてもに厳しく、バレエでもジャンプの練習をさせます。定期的にバレエを取り入れることは、スケートの上達につながりますよ。
バレエと同様に、ダンスも表現力を磨けるそうです。コーチがこうした環境を整えてくれるスクールがあると、なおよいですね。
シーズンオフの時期には、日本でもたくさんフィギュアスケートのキャンプが開催されています。ここでいうキャンプというのは、スケート上達を目指す子どもたちが、トップコーチやフィギュアスケート選手から上達のためのさまざまな手解きを受けれるプログラムのことを指します。
技術向上のほか、憧れのスケーターやライバルのスケーターと一緒に練習することで、刺激を受けてやる気が出るという精神面の向上にもなるそうですよ。
はなみさん
コーチによって技術が違うため、ジャンプの飛び方で混乱してしまうお子さんもいます。
ですがキャンプに参加することで、ジャンプに苦しんでいるお子さんは自分にあったジャンプの仕方が習得できる可能性もあります。
またオフアイスも含め、練習メニューが勉強できますよ。
チームで行うオフアイスは基本的に全員同じことをしますが、たとえばジャンプ力やジャンプ回転の高速化、バランス力など、それぞれの項目において、一人ひとり強化すべき運動能力や筋力は違いますよね。
子どもは得意なことばかりしたがりますが「弱点を補うような練習をすること」がスケートの上達に役立つのだと、はなみさんは仰います。おすすめは、パーソナルトレーナーをつけることだそう。
はなみさん
フュギュアスケートに特化している、またはよくこのスポーツを理解している専門の方が好ましいです。
最初に診断してもらい、お子さんに適した家で行う練習メニューを作ってもらいましょう。ただ行くだけではなく、持続して行わないと意味がありません。
その後、週1回、2週間に1回、1ヶ月に1回とチェックしてもらいメニューを変えていきます。
結構高額です……ですが、このやり方でうちの子はスケートがぐんと上達しました。
また、トレーナーにメニューを組んでもらう際には、怪我を防止できるようなメニューを取り入れてもらうこともポイントなのだといいます。
怪我の多い子どもは、たとえ才能があっても練習時間が足りず思うように伸びないため、怪我をしにくいメニューを組んでもらうことが上達への大きなカギになるそうですよ。
フィギュアスケートにとって、靴選びは肝心。
サイズの合わない靴では、ジャンプは上達できないと、はなみさんはブログのなかで語られています。また、厚手の靴下もタブーとのこと。
はなみさん
足のサイズだけではなく、幅も大切です。足幅が細い子は靴内のクッションに騙されがちですが、靴の中で足が泳いでいます。怪我を防ぐためにも、自分の足に合うインナーソールを作りましょう。
はなみさんのお子さんは、合わない靴を履き続け怪我をしてしまったそうです。その後コーチの助言で特注の靴を購入し、とても満足されているそうですよ。
「ぴったり合う靴を選ぶ時間は、練習時間を削ってでも大切」と、はなみさんは仰っています。
はなみさん
意外と適当なのが、オフアイストレーニング中の運動靴です。
怪我は意外と氷上よりオフアイス時に起きやすいです。しっかりした靴に、必要であればインナーソールを入れるとよいですよ。
また膝を痛めてしまうので、アスファルトの上でジャンプの練習をするのは避けたほうがよいです。
成長痛などの痛みがある場合でも「ライバルと差をつけられたくないので、我慢できる範囲なら練習に参加させたい」という方もおられるでしょう。お子さんを思うが故の判断かと思いますが、はなみさんは痛みがあるときは無理をさせないほうがよいと語られています。
はなみさん
どこか痛いのに無理して練習している子どもをたくさん見ました。痛いのは体からの危険信号です。練習を休んでしっかり治すとともに、痛みのない場所の筋トレやストレッチを行いましょう。
とくに疲労骨折は、無理して続ければ今後の選手生命に関わります。怪我をしたり痛む場所がある場合は、医者か理学療法士にしっかり見てもらいましょう。
1シーズンを棒に振ったとしても、長い選手生活を振り返るとほんの一時期です。しっかり治して練習が思いっきりできるに越したことはありません。
また、成長痛や度重なる怪我は、サイズの合っていない靴や普段の姿勢、体の動かし方が原因となって引き起こされているケースも少なくないのだそう。
はなみさん
怪我を治すことだけにとらわれず、原因も見直してみましょう。
靴やインナーソール
専門店へ相談
姿勢や体の動かし方
理学療法士やパーソナルトレーナーの診断や相談
怪我で練習に参加できないとなるとマイナスに捉えてしまいがちですが、怪我の原因に気付くことはお子さんの今後のフィギュアスケート人生に大きなプラスをもたらしてくれるはず!
お子さんが怪我をしてしまった際には、まずは焦らず立ち止まって、じっくり対処してあげるようにしたいですね。
フィギュアスケートを上達するためにはさまざまな方法がありますが、なかでも一番肝心となるのはコーチ選びです。コーチのなかには氷上練習重視で他のことには関与しないというコーチもいるそうですが、やはり氷上以外の部分でも関わってくれるコーチだと安心ですね。
ただ上達にはコーチの力だけではなく、お子さんのことをよく理解した親御さんの手助けも必要となってくるので、こちらの記事を参考にしっかりお子さんのフィギュアスケートをバックアップしてあげてください。
今回、取材にご協力いただいた『はなみさん』の詳細は以下のリンクよりご覧ください。
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