体幹の強化にいいと言われる倒立。壁なしで自立できたらかっこいいですよね。今回SUKU×SUKU(スクスク)では、アテネオリンピック金メダリストの米田功さんが主宰する「米田功体操クラブ」のYou Tubeから、壁を使わない倒立へステップアップしていける練習方法を紹介します。
※本ページはプロモーションが含まれます
目次
今回スクスクがピックアップしたYouTubeはこちら。
動画の中では、「米田功体操クラブ」のシュウ先生とコウキ先生が、壁倒立ついて解説しています。
・ステップアップ壁倒立
倒立の初心者がまずやるのが、壁に向かい合う形で手をついて足を蹴り上げ、壁に体を預けるような逆立ちですよね。今回ぜひチャレンジしてみてほしいのは、お腹を壁に向けて行う倒立です。同じように壁を利用しますが、体の向きを反対にすることで、壁に寄りかからない倒立へスムーズにステップアップしていけます。
どんなやり方かというと、まず壁を背に向ける形で立ちます。それから床に手をついて壁に沿って足を上げていくのです。倒立でバランスを崩す理由の一つは、体が床に対してまっすぐになっていないこと。
この方法で練習するとまっすぐな姿勢を作りやすいと、シュウ先生とコウキ先生はおっしゃいます。
米田さん
布団の上など柔らかい安全な場所でやりましょう。周りに物が置いてないか確認してから挑戦してみてくださいね。
上手に倒立するには3つのポイントがあるそうです。
頭が中に入って、壁を見るような姿勢になってしまうと体を支えられません。しっかりと頭を起こして、床を見ることを意識しましょう。
米田さん
床に何か目印を置くと、床を見る意識付けができるため、しっかりと頭を起こせるようになります。
足に力を入れて ギュッと閉じると、倒立してもグラグラせず、体をピタッと止めることができるようになります。
米田さん
できる人はかかとまでギュッと足を閉じてみましょう。すごくきれいな壁倒立ができるようになります。
降りるときには、必ず足の裏から降りるようにするとよいそうです。
ひざからガクッと崩れるように降りると、ケガのおそれがありますので十分に注意してください。
米田さん
足の裏で降りられる高さまで足を下ろしていくようにがんばると、腕で体を支える力がつきます。 必ず足の裏から降りて、 降りてきたらかっこいい決めポーズまでやってみてください。
いくら壁があるとはいえ、いきなりこのような倒立にチャレンジするのは難しそうですよね。そこで、練習したいのが次に挙げる4つのステップです。
まず椅子を準備しましょう。椅子の前の床に目印を置いて、その目印を真ん中にして両手をつきます。それから椅子の座面に足を乗せ、体が「く」の字になるようにします。椅子が滑らないよう注意しましょう。できる人は、足を乗せたときにひざを伸ばしてみてください。ひざを伸ばすことでトレーニングの効果が高まります。このまま10秒間キープしましょう。
米田さん
このときも、「床を見る」「足に力を入れる」「足の裏から降りる」という3つのポイントを忘れないでくださいね。
次のステップは、家の中の危なくない壁で行います。まず床に手をついて、足を壁につけます。それから、少しずつ足を上げていきましょう。「床を見る」「足に力を入れる」「足の裏から降りる」という3つのポイントに注意しながら10秒間頑張って体を支えてください。
米田さん
最初は、壁から離れた場所に手をついて、体が斜めの状態でもOKです。
ステップ2ができるようになったら、今度は手を壁に近づけてチャレンジしてみましょう。まず壁に近い床に目印を置きます。床に手をついて、壁に沿って足を上げていきます。それから、壁の近くに置いた目印まで少しずつ手を近づけていき、だんだんと姿勢がまっすぐになるようにしていきましょう。その状態で10秒間数えます。
米田さん
できる人は、壁にひざとお腹が壁にくっつかないようにすると、さらにまっすぐな倒立になりますよ!
このときも、「床を見る」「足に力を入れる」「足の裏から降りる」という3つのポイントをチェックしてくださいね。
画像提供:株式会社CARTWHEEL(⽶⽥功体操クラブ)
以上が上手にできるようになったら、いよいよ最後のステップです。ステップ3のように手を壁に近づけ、ひざとお腹を壁につけないようにして壁倒立をします。つま先だけを壁につけた状態にしたら、まずは片方の足を壁から離してみましょう。そこから、できる人は壁についているほうの足で壁を軽く蹴って、両足を壁から離します。
「床を見る」「足に力を入れる」「足の裏から降りる」の3つのポイントに気を付けながら、10秒間頑張ってみてください。途中でバランスが崩れそうになったら、壁につま先をつけてもOKです。
以上、ステップ1~4をレベルに合わせて、危険がないよう気をつけてチャレンジしてみてくださいね。
米田さん
足を壁から離すときに前方に倒れないように、親御さんがサポートしてあげましょう。
壁倒立が上手にできるようになると、いろんな体操の技ができるようになります。お家でもぜひ練習を続けてくださいね。
米田さん
何歳からでも挑戦して大丈夫です!
ステップアップ壁倒立は手を壁に近づけまっすぐになるほど負荷は大きくなり難しいです。
手をつく位置を壁から離し、腰をくの字にしたり、斜めにすると2歳~3歳でできるようになります。
初めはお腹から崩れ落ちてしまうかもしれませんが、筋力は使うことで発達しますので見よう見まねでチャレンジしてみてください。
初めはお腹が落ちないように手を添えてあげるとよいと思います。
米田さん
倒立は体操の基本であり、最も重要な技の一つでもあります。
側転やロンダート、転回、バク転など、手を着いて行う技はすべて倒立が入っていますので、壁倒立をやることでどの技にもつながっていきます。
ぜひ、まっすぐな倒立を目指して頑張ってください!
壁倒立の無理のないステップアップの方法をご紹介しました。
お友だちや家族にかっこいい倒立を見せられたら、お子さんもきっと自信が持てるはず。また、倒立はさまざまなスポーツで必要な体幹のトレーニングにもいいと言われています。
安全に気をつけながらぜひチャレンジしてみてくださいね。
今回、取材にご協力いただいた「株式会社CARTWHEEL(⽶⽥功体操クラブ)」の詳細は以下のリンクからご覧ください。
当記事の情報は記事の公開日もしくは最終更新日時点の情報となります