子どもに通わせる習い事として、ずっと人気が高いエレクトーンとピアノ。クラスでピアノを弾いている子を見て、憧れた経験があるパパ・ママも多いのではないでしょうか。ピアノとエレクトーンには違いがあって、どちらを習わせるべきかわからなくて悩みますよね。今回SUKU×SUKU(スクスク)ではピアノとエレクトーンの違い、エレクトーンのメリット、エレクトーン教室についてまとめました。
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目次
よくピアノとエレクトーンは比較されますよね。鍵盤楽器を習いたいと思ったときに最初にぶつかる壁でもあります。
ピアノとエレクトーンは、演奏する曲や、表現方法に違いがあります。
じつは、エレクトーンはヤマハ独自の商品である電子オルガンの総称なんです。エレクトーンはさまざまな楽器の音を出すことができるので、表現できる音楽の幅がとても広いのが特徴です。
ピアノとエレクトーンを比較すると、次のような違いがあります。
1.演奏する音楽のジャンル
ピアノはクラシック音楽をメインとして演奏しますが、エレクトーンはポピュラーミュージックをメインとして演奏します。
とはいえ「エレクトーンでクラシック音楽が弾けないか」というとそんなことはありません。どちらもあらゆるジャンルの曲に対応することができるため、そこまで大きな違いはありません。
2.鍵盤
ピアノの鍵盤の数は88個あります。エレクトーンは49個の鍵盤がそれぞれ上下の鍵盤にあります。ペダル鍵盤は20個あるので、全部で116個もの鍵盤を扱うことになります。ピアノよりも28個も鍵盤数が多いことになります。
3.タッチの違い
ピアノは弾いたあと、音が自然に小さくなる減衰音です。ピアノは減衰音に適したタッチで弾きます。
エレクトーンは、さまざまな楽器の音を表現するために持続音になっています。弦楽器のように力を込めると音量が増えたり音色が変化したりするため、ピアノとは違う弾き方が必要になります。
エレクトーンのタッチには、鍵盤を叩く強さで音量や音質をコントロールするイニシャルタッチと、鍵盤を押し込んで持続音をコントロールするアフタータッチがあります。アフタータッチは、基本的に強く押し込めば音色が明るくなり、音量も大きくなるように設定してあります。
歴史が長いピアノの人口に比べて、まだ歴史が浅いエレクトーンの人口は少ないのが特徴です。はっきりとした人口は分かりませんが、目安としてエレクトーン、ピアノの販売台数の推移を見ていきましょう。
こちらは、経済産業省が出している生産動態統計のデータを一部抜粋し、グラフ化したものです。
電子ピアノと電子オルガンを合わせた統計のみしか分かりませんが、ピアノが横ばいに推移しているのに対して、エレクトーンは明らかに数か少なく、減少していることが分かります。
人が多い所で戦うのはとても大変です。せっかく小さい頃から習って、お子さんもプロを目指して頑張っていても、ライバルが多くて断念ということもあるかもしれません。ピアノで有名になるのは難しくても、エレクトーンなら……と夢が膨らみますね。
エレクトーンはさまざまな音を出せるので、いろんなジャンルの曲を楽しめます。また、上下の鍵盤に加え、脚の鍵盤も同時に操作するので脳のトレーニングにもよさそうですよね。
実際にエレクトーンを選ぶメリット、デメリットにどんなものがあるのかを見ていきましょう。
1.キーボード鍵盤なので、小さい子どもに優しい
エレクトーンはキーボード鍵盤なのでピアノに比べて軽く、小さな手でも負担なく弾くことができます。とくに、ピアノで和音など複数の音を同時に弾く場合、小さな手ではすべての音をしっかり出すことが難しいようです。
2.小さい子どもでも楽しんで弾ける
エレクトーンは楽器の音だけでなく、動物の鳴き声や効果音なども出すことができます。まだドレミを弾くことが難しいお子さんでも、音楽に合わせて鍵盤を叩くことで音を楽しめます。
動物の鳴き声は、高い音の鍵盤位置で弾けば音が高くなり、低い音の鍵盤の位置で弾けば低くなるので、鳴き声の違いを耳でも楽しむことができます。
3.子どもが好きな曲を練習できる
エレクトーンで演奏する曲は、ポピュラーミュージックが多いです。そのため、アニメの主題歌や好きなアーティストの楽曲など馴染みのある曲を演奏することができます。お子さんがクラシック音楽があまり好きでなくても、好きな曲であれば楽しんで弾くことができそうですね。
4.親子一緒に楽しめる
エレクトーンはアレンジが自由自在です。親子でアレンジをしたり、アンサンブルとして一緒に弾くのも楽しいですね。
1.一度買ったら終わりではない
ピアノは一度買うと、メンテナンスは必要ですが、ずっと使い続けることができます。電子ピアノである場合、その寿命は10年~20年程度と言われています。故障した部品を交換できる期間が決まっているからです。
エレクトーンはレジストデータといって、楽曲演奏するための「音色」や「リズム」などを設定した機種固有のデータを使います。機種が古いと、このレジストデータが対応していない場合があるので、注意が必要です。
2.ピアノへの転向が難しい
エレクトーンの左手の動きは、和音で弾くことが多く、ピアノのように広い範囲をアクティブに動くことはあまりしません。
ピアノからエレクトーンに転向するときは、エレクトーンの機器操作、音作り、レジストデータの扱いを覚える必要があります。エレクトーンのほうが鍵盤も軽い上、左手の動きも減るため、お子さんは演奏しやすいと感じるかもしれません。
しかし、エレクトーンからピアノに転向するときは鍵盤も重くなる上、左手の動きが増えるため、お子さんは難しいと感じる場合が多いようです。
エレクトーンを習わせたいけど、いつから通わせればよいのか悩みますよね。エレクトーン教室では3歳から通える教室が多いようです。
エレクトーンは鍵盤が軽いため、小さなお子さんの手でも演奏しやすいです。また、動物の鳴き声など、楽器以外にも色んな音が出せるので楽しく演奏することができます。
エレクトーンは音楽に合わせて音を出す「打楽器」のようにも使えるので、初めて演奏する楽器としておすすめです。
エレクトーン教室には個人レッスンとグループレッスンがあります。
先生一人が複数人の子どもに対して同時に教えます。基本的には全体に合わせてレッスンが進んでいきます。
教室にもよりますが、グループで弾くだけではなく、一人ずつ弾かせて先生が一人ひとりできているか確認をとる場合もあります。
年中、年長になってくると習うことも難易度が上がるため個人差が出てきます。ほかの子と差が開いてしまうと、レッスンについていけないということが出てきてしまうかもしれません。
先生が1対1で教えてくれますので、お子さんのペースに合わせてレッスンが進んでいきます。グループレッスンについていけるか心配な場合は、個人レッスンがおすすめです。
ピアノやエレクトーンをはじめ、音楽教室には年に1回は発表会があります。会場はホールを使うことが多いです。
発表会の参加費用は教室によって幅がありますが、相場は1万円前後のようです。値段の設定は会場や教室の規模によって変わります。教室の規模が小さければ、会場の規模も小さくなり、値段が手頃になる場合もあるようです。
発表会にかかる費用は参加費だけではなく、衣装代もかかります。グループレッスンを受けている場合、お揃いの衣装を購入することが多いです。個人レッスンの場合でも、発表会用のドレス、靴などを購入することがほとんどです。
エレクトーンのみのコンクールだと物足りないというお子さんもいるかと思います。その場合、ピアノのコンクールに出てみるのも手かもしれません。
ピアノとエレクトーンを同時に習っている場合、両方のコンクールに出るお子さんもいらっしゃるようです。エレクトーンのみである場合、先生に相談できない場合は先生に内緒で出ることを考えてもよいかもしれません。
東京都内のエレクトーン教室(30教室)の月謝の平均は7,903円でした。
もっとも高かった月謝は11,000円、もっとも低かった月謝は4,000円でした。月謝以外に入会金や施設費がかかる教室もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
エレクトーンは決して安い楽器ではありません。入門向けのモデルでも安くて20万円前後します。また、せっかく買ってもお子さんが続けてくれるか分かりません。
音楽教室では、エレクトーンの購入をすすめられることが多いです。しかし、最初はお子さんがエレクトーンを続けてくれるか不安もあることでしょう。音楽教室の先生に相談し、キーボードやピアノで練習してもよいかもしれません。
エレクトーンを続けるのであれば、脚の鍵盤の扱いやプログラミングされたレジストデータを扱っていく必要があるため、エレクトーンの購入を検討したほうがよいでしょう。
エレクトーンは色んな音を同時に扱うので、楽曲を総合的に見ることができるようになります。また、複数のことを同時に行うので脳のトレーニングにもよさそうですよね。聴いているだけでも楽しく、お子さんのやりたいという気持ちを育んでくれることでしょう。
教室によって、レッスン内容が変わってくるので教室の体験教室などを利用し、お子さんとじっくり考えてみてくださいね。お子さんが楽しいと思える教室に通わせてあげましょう。エレクトーンを通じて、親子で音楽を楽しんでくださいね。
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